学校給食の「アルミパック米飯」をやめる方向で、浜松市が検討を進めている。半世紀にわたって親しまれてきたが、食材などの値上がりを、おかずの工夫では乗り切れず、クラスごとに米飯を受け取って配膳する方式にしてコストを下げる。
児童、生徒1人分ずつ炊きあげられて届くアルミパック米飯は1976年に始まった。米飯給食の導入時に、パンの納入業者の団体がグラタンをヒントに考案した。米を炊くのにパン窯をそのまま使えるアイデアで、静岡県学校給食会によると、県内の半分ほどの市や町に導入された。
「ご飯は茶わんで食べるもの」という食育の観点などから見直しが進んだが、浜松市は今でも市立小中学校の8割、計115校がアルミパック米飯を続けている。
小学生(3、4年生の場合)はアルミパック1食109・1円、中学生は129・7円かかっている。「クラス別配缶」なら、それぞれ71・6円、102・2円だという。早ければ2026年度から順次、切り替える見通しだ。
見直すきっかけとなったのは…