第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)は5日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した。横浜は7日の第1試合(午前8時試合開始予定)で敦賀気比(福井)と対戦する。試合を前に、横浜の村田浩明監督と敦賀気比の東哲平監督が互いの印象や意気込みなどを語った。
――相手校の印象は
村田 粘り強く、非常に鍛えられたチーム。甲子園の舞台で対戦できる幸せを感じる。準備をしっかりして挑みたい。
東 強いイメージしかない。新チームになってすぐに(練習試合で)大敗した。横浜高校にどれだけ近づけるかという気持ちでやっている。
――お互いの監督の印象は
村田 練習試合を毎年やっているが、勝ち負けよりも学びしかない。今の自分があるのも、練習試合をして経験値が上がってのこと。
東 選手のことをすごく考えている。横浜の監督はプレッシャーがあると思うが、ここまで強くできるということは素晴らしい指導をしているんだと思う。
――警戒する選手は
村田 岡部(飛雄馬)選手と小林(拓斗)選手は、昨年の練習試合で素晴らしい選手だと印象に残っている。2人が引っ張っていくチームだと思う。
東 全員。奥村(頼人)選手と織田(翔希)選手は素晴らしいピッチャー。守備で粘って、少ないチャンスで1~2点取れたらと思う。
――自チームで鍵を握る選手は
村田 「守備からリズム」をテーマに掲げているので、ピッチャーの奥村頼、織田。奥村頼が神奈川大会以降調子を戻したので、頼もしい一枚がしっかり投げられると思う。
東 投手事情が厳しい。うちはつないでいくしかないので、投手陣がどこまで粘れるか。鶴田(啓人)がどれだけ粘れるか。打線は岡部が引っ張ってくれれば。
――意気込みは
村田 初戦、特に甲子園は難しい。相手が敦賀気比ということで、非常に難しい一戦になるが、神奈川大会で苦しいところを乗り越えてきたので、ここも「全員野球」で乗り越えたい。
東 みんなやる気になっているので、そこに期待したい。横浜と甲子園でできるということで、自分たちがどこまで成長できたのかと選手たちは思っている。「粘り強い野球」をしっかりやっていきたい。