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阿波踊り会場の避難誘導に使われるドローン。空から音声で観客らに避難を呼びかける=サーベイ提供
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 徳島市の阿波踊りの開幕を11日に控え、期間中の地震や津波の発生に備えた避難対策が進められている。避難の呼びかけや誘導にドローンを導入するなど、観光客や踊り手が安心して楽しめる阿波踊りをめざしている。

 昨夏は、開幕3日前に日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生し、気象庁が初の「南海トラフ地震臨時情報」の「巨大地震注意」を発表。阿波踊りを主催する阿波おどり未来へつなぐ実行委員会は急きょ、避難誘導マップを会場に掲示したり、避難先に英語や中国語の誘導看板を設置したりするなどの対策をとった。

 徳島市や実行委は今夏、避難誘導でのドローン活用に向け、ベンチャー企業「サーベイ」(徳島市、阿部正美社長)と協定を結んだ。

 同社が徳島大とともに開発した災害対策ドローン1機を阿波踊りの期間中、会場内に待機させ、万一、地震が発生して津波情報が発表された場合には、会場内を流れる新町川の上空にドローンを飛ばす。

 夜間の停電時には、ドローン…

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