山口県代表の高川学園は大会第6日に、富山代表の未来富山と対戦する。高川学園の松本祐一郎監督(38)と未来富山の角鴻太郎監督(34)に、初戦の展望などを聞いた。
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――相手の印象は
松本 良いピッチャーがいると聞いていたが、調べてみると、打線もすごく活発。富山大会も非常に良い勝ち上がり方をしている。投打にバランスの取れたチームだ。
角 ピッチャーが右と左でしっかり2枚いる。そう簡単には打てないだろう。打線も1番から9番まで切れ目が無い。
――勝敗のポイントは
松本 エースで4番の江藤君の攻略が1つポイントになると思う。
角 富山大会では先制点を取ることを明確にして戦った。しっかり先制点を挙げたい。
――警戒する選手は
松本 やはり江藤君。なかなか打てないだろう。ワンチャンスをものにしたい。打線も活発。あまり失点はしたくない。
角 ピッチャーの木下君。簡単には打てない。どうやって点を取るか、しっかり考えたい。
――チームのカギを握る選手は
松本 「両エース」の木下と松本がどれだけ抑えられるか。打線は4番の遠矢が中心。好機にどう遠矢に回せるか。
角 江藤がどれだけ投げられるか。4番でキーマン。先発はまだ決めていないが、投手陣が鍵になる。
――理想の試合展開は
松本 初めての甲子園の雰囲気に早く慣れ、本来のプレーができるようにしたい。食らいついて、少しでも多くの点を挙げたいが、恐らくロースコアの展開になると思う。
角 初出場なので雰囲気に早く慣れたい。ロースコアの展開になると思うので、ミスした方が負ける。ミスが出てもしっかりカバーしたい。
――チームの状態は
松本 関西入りしてから落ち着いている。ただ、甲子園練習はもたついて、イメージ通りのプレーができなかった。観客は入っていないが経験はできたので、しっかりイメージを膨らませて初戦を迎えたい。
角 大阪入りした当初はちょっとふわふわしていたが、抽選会などの行事を通して甲子園で戦う自覚が出てきた。今は地に足がついて練習できている。勝つために来ていることを子どもたちも理解している。
――初戦に向けた意気込みを
松本 精いっぱい戦うだけです。
角 初勝利を目指す。富山の歴史を変えるような野球をしたい。