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ウガンダで農業支援の活動をする田畑勇樹さん(中央)=本人提供
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 東アフリカのウガンダで、大阪出身の男性が農業支援に奮闘している。援助の現場にあるのは、きれいごとだけではない。その日常を描いた著書を出版した。

 大阪府摂津市出身の田畑勇樹さん(26)は、高校時代に旅行記などでアフリカに関心を持ち、京都大学農学部の在学中にウガンダなどを旅した。

 ルワンダの大学にも留学し、紛争の被害を受けた同世代の友人たちの「母国の平和に貢献したい」との思いを聞いて、自身にもできることはないかと考えるようになったという。

 2022年3月に京大を卒業して国際協力NGOに入り、ウガンダを拠点にすることになった。ロシアのウクライナ侵攻の影響で穀物の価格が高騰し、多くの餓死者が出ていた半乾燥地域の北東部カラモジャで、どんな支援ができるかの調査を始めた。

 住民から「あなたがもう少し早く来てくれたら、どれだけの人が死なずに済んだだろうか」と投げかけられ、「逃げ出したい」との思いも浮かんだ。

 それでも、若者たちの「仕事…

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