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選挙について話す共産党の田村智子委員長=2025年7月20日午後9時15分、東京都渋谷区、竹花徹朗撮影
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 共産党が答えの見えない「夏の課題」に頭を抱えている。7月の参院選で比例区を合わせて計8議席以上を獲得目標としたが、結果は3議席。埼玉、京都両選挙区の現職も落選し、党勢の衰えが改めて浮き彫りになった。9月初めに想定する中央委員会総会で再出発を図りたい考えだが、妙手はない。

 「選挙の結果は大変悔しく、残念なものだった。一人一人が2倍、3倍の奮闘で頑張り抜こうと決意している」。田村智子委員長は1日、記者団の前で選挙戦について改めてこう振り返った。

 共産が選挙戦で掲げた比例区の目標は650万票。だが、ふたを開けてみれば、その半分も満たない286万票にとどまった。前回2022年参院選より75万票も失う結果となった。

 田村氏は党勢低迷の主因に「党の力を落としながら選挙を戦っていること」を挙げる。党員数とともに機関紙「しんぶん赤旗」の購読者数も年々減少。同紙は重要な収入源だが、購読者はピーク1980年の355万人から、昨年1月は85万人に減った。金銭面を含め選挙戦を戦いきる「体力」がなくなってきている。

参院選苦戦の要因は参政党!?

 もうひとつの要因として、田…

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