(11日、第107回全国高校野球選手権大会1回戦 県岐阜商6―3日大山形)
アルプススタンドに駆けつけた約1500人をまとめ上げたのは、真っ黒な学ランに身を包んだ県岐阜商の応援団だ。団員5人は全員が女子。「学ランを着ると気持ちが切り替わる」と団長の岩田祐奈さん(3年)は汗をぬぐいながら、声を張り上げた。
岩田さんが応援部を志したのは中学2年生の時。野球部出身の父と県岐阜商の試合を見て「かっこいい」と釘付けになった。
「アルプスでの応援が夢だった」という岩田さん。団員が少ないことを感じさせないよう、大きな声を出してスタンドを盛り上げることを意識しているという。
七回裏、応援曲「突撃のテーマ」が響き渡ると、岩田さんは、拳を勢いよく前に突き出す振り付けを見せた。この回、チームは4得点。「この曲をやるとスタンド全体が盛り上がる。選手の背中を押せたと思う」と顔をほころばせた。