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平壌で2024年6月、会合に出席するロシアのプーチン大統領(左)と北朝鮮の金正恩総書記。スプートニク提供=ロイター

 ロシアのプーチン大統領は12日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記に電話し、15日に迎える「祖国解放記念80年」の祝辞を贈った。ロシア大統領府が発表した。ロシア南西部クルスク州でウクライナとの戦闘に参加した北朝鮮兵をたたえたほか、トランプ米大統領との首脳会談についても情報を伝えたとしている。

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 プーチン氏は例年、15日に北朝鮮へ祝辞を贈っていたが、今年は同日に米ロ首脳会談が開かれるため、事前に祝ったとみられる。首脳会談を前に、ウクライナ侵攻のための北朝鮮兵の追加派兵などを協議した可能性もある。

 発表によると、プーチン氏は「日本の植民地支配からの解放80周年」を祝い、金氏は「侵略者との戦いで果たした(ソ連)赤軍の役割を記憶する(ロシアと)共通の祝日だ」と述べた。

 プーチン氏はまた、クルスクを越境攻撃したウクライナ軍の撃退にあたっての、北朝鮮側の支援を高く評価。兵士が「勇気と英雄主義、自己犠牲」を示したとたたえた。

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