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ひび割れしたトマト=2025年8月7日午後3時2分、青森県蓬田村、野田佑介撮影
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 記録的な高温少雨となった7月に続き、8月中旬以降もそんな日が増えそうだ。東北各地のダムでも渇水が相次ぎ、大量の水を必要とするコメや野菜の農地では、生産者が心配そうに空を見つめている。

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 青森県の津軽半島東側に位置する蓬田村。この土地で20年以上トマトを生産する津島鉄平さん(48)は7日、8棟あるビニールハウスを歩き、出荷の最盛期を迎えたトマトの育ち具合を確かめていた。

 「今年は暑い日が長く続きすぎた」と表情はさえない。6月後半から気温が上がり始め、7月に入ると30度を超える日が続いた。トマトの生育に適した気温は18~25度だ。遮光剤をハウスに吹き付けたり、風を入れたりして気温の上昇を抑える努力を続けるが、それでも追いつかないのが現状だ。

 1日当たり1万2千リットル以上の水を使う。一時はハウスで使う水を引く用水路にわずかな量しかなく、祈るような思いで雨を待った。「成長に欠かせない水をやれなくなるのではないか」。不安を募らせていたが、数日前からの雨で危機的な状況は脱した。

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