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茨城県

 公立中学校の部活動を地域クラブなどに委ねる地域移行について、水戸市は来年9月から原則土曜は市直営の「地域クラブ」が受け持つことを決めた。指導者は登録制の人材バンクで募集する。

 市教育部によると、対象は市内16校にある約200の部活動のうち、週末に活動している約170団体。週末に開催される公式戦などへは従来通り学校の部活動として参加する。

 指導者は、参加を希望する教員や保護者、各種競技団体・連盟に所属する指導者らを想定。来年8月までに、500~800人程度を、登録制の人材バンクで募集する。1時間あたり約1700円の謝礼が支払われる。

 参加する生徒は月額数千円の「負担金」が必要となる。市内で市立四中にだけあるレスリング部と合唱部は、他の中学校の生徒も参加できるようにする。

 教育部の熊田泰瑞(やすみつ)参事は「教職員の働き方改革を進めるとともに、経験のない教員が指導していた部活もあり、地域クラブへの移行でより専門的な指導ができ、競技力の向上が期待できる」と説明している。

 文部科学省は、教員が担ってきた中学校の部活動指導を地域クラブなどへ移行することを進めている。県教委によると、県内44市町村のうち昨年度までに36市町村が地域クラブに移行。13市町村は自治体が運営するクラブだった。

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