ロシア領アメリカ――。15日に行われるロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領の首脳会談の会場が米アラスカ州に決まって以降、ロシアでは、アラスカがロシア領だった時代の呼び名が飛び交っている。背景には、ロシア帝国時代に米国に売却した「未練」もありそうだ。
- トランプ氏との首脳会談、透けるロシアのしたたかさ 次に狙うのは?
「アラスカはかつての『ロシア領アメリカ』であり、現在はロシアと米国を数マイルで隔てる国境地帯だ」
ロシア下院のスルツキー国際問題委員長は9日、SNSへの投稿で、ロシアにゆかりのあるアラスカが会場に選ばれたことを、会談への前向きなシグナルと期待した。
アラスカは、ロシア帝国時代にシベリアから東進したロシアの探検家が発見し、18世紀末にロシア領と宣言。ほかにロシアが支配した土地とともに「ロシア領アメリカ」と呼ばれた。アラスカにはいまもロシア正教会の教会が残る。
しかし、首都から非常に遠く…