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児童書専門店「おおきな木」の店主、杉山三四郎さん=岐阜市
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 岐阜市伊奈波通3丁目の児童書専門店「おおきな木」が開店し、5日で30年になる。店内には所狭しと絵本や図鑑が並ぶ。店主の杉山三四郎さん(71)に聞いた。この30年で絵本や子供たちはどう変化しましたか?

 ――児童書に変化はありましたか。

 「絵本で言えば、表現方法が昔より広がっているように思います。本を開くと飛び出す仕掛けとか、自分で動かせる仕掛けもあります。昔からある絵本で言うと、『はらぺこあおむし』も一応、仕掛け絵本のジャンルに入ると思いますが、穴が開いていますので」

 「図鑑は、この30年間で非常に充実したと思います。載っている写真がすごくて、各社が競ってレベルが上がっています。大人も楽しめるくらいです。今は小学生より小さい子向けの図鑑が出ています」

 すぎやま・さんしろう 岐阜市出身。会社勤めを経て、1994年5月5日に書店「おおきな木」を開いた。子供たち向けの「ことば塾」や野外で遊ぶ「野外塾」を開いてきた。音楽にのせて絵本を歌うCDをこれまでに5枚制作、絵本シンガーとしても活動している。

 ――変わらないものは。

 「やっぱり絵本は、一緒に読む、声を出して読むということですね。そういう行為があって価値があると思っています。保護者と子供、学校なら先生と生徒かもしれませんが、絵本を読む時間でつながるということが大事かなと思います」

 ――絵本は「定番」が多いように思います。

 「よく売れている本はありますし、長く読み継がれるにはそれなりの理由があると思います。でも人それぞれなので、どんな絵本に出会ってもいいんです。子供が『これほしい』と言って、電車の本とか恐竜の本とかに夢中になる。好きになるものがあるってすばらしいことで、将来、絶対にプラスになると思いますよ」

 「これが面白いよ、読んでほ…

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