米グーグルは20日、スマートフォン「ピクセル」の新製品「10」シリーズを発表した。日常生活で役立つAI（人工知能）アシスタント機能を拡充。自社開発した最新半導体「テンサーG5」を搭載し、高速化や省電力化も高めた。AI開発の遅れが指摘される米アップルのiPhoneに対抗する。
アシスタント機能はグーグルの生成AIモデル「Gemini（ジェミニ）」を活用し、カメラなどと組み合わせてピクセルの活躍の場を広げた。
例えば、海外旅行で道ばたに駐車したいが、道路標識の意味や現地の法律がわからなくて困ったとき。カメラを向けるとピクセルが現在地を把握し、現地の法律を調べて標識の意味を解説。「2時間は無料で駐車できる」などと教えてくれるという。
このほか、外国語を話す相手との通話時に、自分そっくりの声で相手の言語に即時通訳する機能も追加。撮影時に良い写真が撮れるようにアドバイスしたり、集合写真を数秒で最大150枚撮影し、全員が目をつぶっておらず良い表情のベストショットを提示したりもする。「背景に映り込んだ人を消して」などと言葉で指示して編集もできる。
折りたたみ式の「プロ・フォ…
