【動画】日露戦争で沈没した「常陸丸」の潜水調査があり、調査チームのダイバーが初めて船内撮影に成功した=伊左治佳孝さん提供
日露戦争中の1904年、濃霧の中、ロシア軍艦と遭遇して砲撃を受け、陸軍兵士ら1千人超とともに海底80メートルの海に沈んだ大型貨客船「常陸丸」(全長135メートル)の初の本格的な潜水調査が19、20日、福岡県沖で実施された。調査チームの船に記者が同乗し、潜水映像の提供を受けた。
調査チームは船内撮影にも成功した。約120年の年月が経っているものの、船体の構造物や配管などがしっかり残っていることが確認された。
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海底に落としたロープを伝って降りること約5分。海面からの光が届かない水深約80メートルの海底に着く。砂地だ。
ライトの先に、うっすらと船…