訪日外国人を含めた観光客の増加を受けて、修学旅行の行き先を変える学校が出始めている。とりわけ、「定番」の京都は混雑が激しく、計画通りに旅行が進まないケースも少なくない。「実りある修学旅行」を求め、多様化が進みそうだ。
京都をやめ、四国へ
東京都豊島区の区立西池袋中は、来年度の修学旅行先を京都・奈良から四国に変更した。きっかけは、昨年9月の修学旅行での出来事だ。
3日目の自由行動。生徒たちは班に分かれ、バスや電車を使って寺社をめぐった。しかし、観光客の多さで移動などに時間が取られ、多くの班が予定の半分程度しか見て回れなかった。
ある班は金閣寺近くのバス停…