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 障害物がたくさんある狭い場所でロボットをスムーズに動かせます――。NECは21日、AI(人工知能)を使ってロボットを効率的に動かせる技術を開発したと発表した。従来の手法と比べ、移動時間が最大で半分に短縮できたという。

 2026年度の実用化を目指しており、倉庫内や小売店などでの利用を見込んでいる。

 ロボットが自ら周囲の状況を判断して目的地まで移動する「自律走行」を障害物が多い場所で行う場合、これまでは走行経路はAIと、事前に定義したルールを組み合わせて作っていた。より良い経路を作るために、複数のAIを組み合わせる手法もあった。だが、使うAIの数が増えるほどデータの処理に時間がかかり、リアルタイムでロボットを制御するのが難しくなるという課題があった。

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複数のAI予測とNECの独自AIによる予測の違い=NEC提供

 NECは今回、15のAIが…

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