パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエルのネタニヤフ首相は21日、イスラム組織ハマスとの停戦・人質解放交渉を再開する方針を明らかにした。ただ、最大都市ガザ市の制圧作戦は継続する構えで、軍事的圧力を強めつつ交渉に臨むことで、ハマスに揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。
ハマスは18日、仲介国のエジプトやカタールが提示した新たな停戦案を受け入れたと発表。案には、60日間の戦闘停止期間中に生存している人質の半数と、イスラエルが拘束するパレスチナ人を交換することなどが含まれるとされる。
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イスラエルメディアによると、ネタニヤフ氏は21日、軍司令部を訪れ、「ハマスの打倒と人質全員の解放は一体だ」と強調。交渉については、イスラエル側が受け入れ可能な条件にこだわって進める姿勢を示した。ハマスが停戦案を受け入れた後、ネタニヤフ氏の初めての公式な反応とみられる。
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