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市況

 22日の米ニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均は前日の終値から一時900ドル超値上がりし、4万5600ドル台をつけて取引時間中の過去最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の講演内容が、次回9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げに従来よりも前向きな姿勢を示したと受け止められ、買いが優勢となった。

 パウエル氏は22日、米西部ワイオミング州ジャクソンホールでの講演で雇用とインフレ(物価高)のリスクのバランスが「変化しつつある」と指摘した上で、「政策のスタンスを調整することが適切かもしれない」と述べた。利下げ再開の可能性を示唆したと受け止められ、利下げが景気の下支えにつながるとの見方が広がった。ヘルスケアやテクノロジー株などを中心に、幅広い銘柄で株価が上昇した。

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