全国の高校生が俳句の力を競う第28回俳句甲子園全国大会が23、24日に松山市で開催されるのを前に、同市の伊豫豆(いよず)比古命(ひこのみこと)神社(椿神社)で22日、昨年の大会で最優秀句に輝いた作品の句碑が除幕された。
新しい句碑に刻まれたのは、東京家政学院高2年の岡智咲恵さんが作った「戦死者のハンカチ青しそれを振る」。兼題「ハンカチ」の句をつくる際、戦死者の遺族が青いハンカチを振っている情景を想像したという。
除幕式に参加した岡さんは「『振る』という動詞で別れやあいさつを表現し、ハンカチを平和の象徴でもある『青』にすることで、平和への祈りも込められたと思う。戦後80年の今年、句碑になるのはうれしいです」と話した。中学3年の冬に俳句を始め、句作歴半年で詠んだ句が最優秀句に選ばれた。
東京家政学院高は、今年は全国大会に進めなかった。岡さんは23日の予選を見学する予定という。