与野党の国会議員でつくる日韓議員連盟の会長を務める菅義偉元首相らは24日、訪日中の韓国の李在明(イジェミョン)大統領と東京都内で会談した。安全保障環境や経済、文化交流などについて意見交換し、菅氏は「草の根の交流から二国間関係を盛り上げていく」と伝えたという。
同席した議連幹事長の長島昭久首相補佐官が記者団に明らかにした。菅氏は7月30日にも訪韓し、大統領府で初の外国要人として李氏と会談した。長島氏は「政府の努力と議連の活動の好循環を活発化させていきたい」と述べた。
李氏は24日に訪米し、トランプ米大統領と会談する。23日にあった日韓首脳会談にも同席した長島氏は、首脳会談について「(石破茂首相のトランプ米大統領との会談の)経験談を李大統領とシェアできた」とも述べた。
立憲民主党の野田佳彦代表も24日、李氏と会談した。野田氏によると、CPTPP(環太平洋経済連携協定)への韓国の加盟や日韓FTA(自由貿易協定)などについて李氏の意向を尋ねた。米国との関税交渉をめぐっては「日本の反省を踏まえて合意文書を交わした方がいい」と伝えたという。
李氏は石破茂首相と23日に会談。1965年の日韓国交正常化以来築かれてきた基盤に基づき、日韓関係を未来志向で安定的に発展させていくことで一致したとの共同文書を出した。