戦後80年を迎え、教育現場で現在の戦争を題材に社会のあり方を考える授業が広がっている。
埼玉県立伊奈学園中学校の3年生の選択授業「国際」では6月26日、紛争下での学校への攻撃を禁じる「学校保護宣言」について考えた。
教壇に立った公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのアドボカシー部の松山晶さん(40)は34人の生徒に、「世界では18歳未満の5人に1人が紛争地で暮らしています。教育への攻撃も増えています」と説明。イスラエルの攻撃が続くパレスチナ自治区ガザの破壊された町の写真が載ったスライドを使って話した。
「紛争下でも一般の人を守るためにやってはいけないことが決められていて、教育への攻撃もその一つです」
■世界で続いている紛争を踏ま…