大阪維新の会は25日、ハラスメント行為をしたとして、大阪府八尾市の元市議の松本剛氏を除名処分とし、市議の稲森洋樹氏を離党勧告処分としたと発表した。具体的なハラスメントの内容について、杉江友介幹事長は「申告者や対象者などの関係者の負担になる」として説明しなかった。
松本氏は、今年1月に能登半島地震の被災地への寄付金を渡す際、飲酒した後に石川県知事と面会し、党から口頭で厳重注意された。その後、「一身上の都合」で7月に議員辞職している。
このほか、公約に掲げていた報酬の2割カットを実行しなかったとして、大阪府貝塚市の酒井了市長も除名処分とした。報酬のカットは党の公認条件になっており、報酬カットの条例などがない場合、所属する首長や議員は相当分を被災地に寄付すると決めているが、こちらも実行されていないという。
大阪府豊能町の寺脇直子町議も2021年の再選以降、報酬カットや被災地への寄付をほとんどしておらず、除名処分とした。
大阪維新の会で除名処分は八つの処分のうち最も重く、離党勧告は2番目に重い処分となる。