静岡県伊東市の田久保真紀市長の学歴詐称疑惑による市政の混乱で、市当局が9月1日に開会する市議会定例会への補正予算案の提出を断念する事態に陥った。長期にわたる市政の混迷により、市民生活へのしわ寄せが必至だ。
市当局が25日、定例会に提出する議案の報道説明会で明らかにした。補正予算は、その年度の当初予算に不足が生じたり、経済状況の変化に対応するために新たに予算を投じる必要が生じたりした場合、追加で編成される。
市民の暮らしに直結の予算も
今回の補正予算案では、市環境美化センターのごみ焼却炉の補修費5千万円のほか、定額減税を十分に受けることができなかった人に対して不足額を給付するための3千万円や、住宅リフォームに対する補助金2千万円など、市民生活に密接した予算が盛り込まれる予定だった。こうした事業が遅れることで、市民の生活にも直接的な影響が出てくる。
9月定例会には、市議会の認…