「力まないで」「ブラボー!」「ひそかに家で練習してた?」
白老町役場の近くにある白老町コミュニティセンターで、白老中の3人が指導者から声をかけられていた。週3回、午後5時から2時間、吹奏楽の活動する。
参加するのは2年生の前田有凜さん(13)と斉藤由梨さん(13)。由梨さんの姉で3年生の斉藤小遥さん(15)。指導するのは、長年、吹奏楽にかかわってきた竹下和男さん(73)だ。
前田さんらが、コミュニティセンターで活動するようになったのは、白老中の吹奏楽部が部員の減少で廃部になったためだ。
前田さんと由梨さんは白老中の元吹奏楽部員。廃部が決まって、2人は落ち込んだ。だが、廃部と同時にコミュニティセンターで活動ができることになり安心した。
前田さんは「上達するのが楽しい。ひとまず、ここで力をつけてがんばりたい」。由梨さんは「人が増えて欲しいが、活動が続けられるので一安心。高校に行っても吹奏楽を続けたい」と話す。妹の由梨さんに誘われた小遥さんは「一人ひとり指導してくれるのがいい」
白老中吹奏楽部は40年以上…