望まぬ妊娠に悩む女性が医療機関の担当者のみに身元を明かす「内密出産」と、育てられない新生児を匿名で預かる「赤ちゃんポスト」設置へ準備を進める大阪府泉佐野市は26日、妊産婦の不安が高まる夜間などに匿名でも相談できるオンライン窓口を設置すると発表した。
市によると、相談員がLINEなどのチャットツールでリアルタイムで対応。内容に応じて適切な支援につなぐなどする。11~12月の開始を予定。窓口の設置費用444万2千円を盛り込んだ補正予算案を9月定例市議会に提出する。千代松大耕市長は「気軽に相談できる窓口としたい」と話した。
市は「りんくう総合医療センター」と連携し、来年度中に内密出産の開始と赤ちゃんポストの設置を目指している。今秋には、先行する熊本市の慈恵病院、東京都墨田区の賛育会病院を視察する。