トランプ米大統領から解任を通告された米連邦準備制度理事会（FRB）のクック理事は28日、解任は違法だとして提訴した。トランプ氏が指摘するクック氏の不動産取引に関する問題は、理事の解任に必要な「正当な理由」にはあたらないと主張し、解任の差し止め命令を即時に出すよう裁判所に求めている。
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米国の中央銀行としてFRBが1913年に設立されて以降、大統領が理事を解任した例はない。今回の訴訟は、FRBに認められてきた政治からの独立性の「強度」をはかるものとなる。
クック氏はワシントンの連邦地方裁判所に出した訴状で、トランプ氏によるクック氏の解任を「前例のない違法な試み」で、FRBの独立性の根拠となる「連邦準備法（FRA）を覆すもの」と批判した。
FRAはFRB理事の解任に…
