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カラスよけデザイン(中央)を取り付けたあと、荒らされなくなったごみ集積所=宮崎県日向市提供
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 ごみの集積所を荒らすカラス。困っていた宮崎県日向市の職員が、あるものを作った。それを置いたら、9割の集積場で被害が減った。まちの美観保全だけでなく、農業などへの活用も見据えている。

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 製作したのは市環境政策課の課長補佐、奥原孝雄さん(60)。市内にはごみ置き場が約1400カ所あり、うち6、7割がネットをかけるタイプだ。かけ方が不十分だったり隙間があったりすると、カラスがごみをついばむ。「荒らされた」という通報が多い時は1日2、3件寄せられ、そのたびに収集業者や市職員が出向いて掃除してきた。

 負担が大きいため、奥原さんは今年6月、ほかのカラスよけグッズを参考に、黄色地に黒のドットを入れ、ゆがみを加えたデザインの表示板を考案。A3判に印刷して防水加工し、ネットに取り付けられるようにした。

 7月14~31日、被害が大きかった集積所79カ所に取り付け、収集のたびに散らかり具合を調べた。その結果、延べ430回の収集のうち、被害ゼロが326回、わずかだったのが53回。88%で効果があったという。

 現場で収集作業をする日向衛生公社の若杉友輔さん(33)は「時には車道いっぱいにごみが散乱し、掃除するだけでも危険だった。効果は実感している」と話す。

 奥原さんはカラスが慣れることを見越し、目玉入りのデザインやタカの目を入れたデザインを「二の矢」「三の矢」として用意した。いまは全部で10種類に増えた。

 カラスが寄りつかなくなった理由は分からないが、コストをかけずに困りごとを解決できた。「軽い気持ちで始めたが、ここまで結果が出るとは。掃除の手間を省き、まちの美しさにつながればうれしい」と話す。

 表示板のデザインのうち8種類が、市のホームページからダウンロードできる。

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