Smiley face

 80年前の9月2日。東京湾に停泊中の米戦艦ミズーリ上で、日本は連合国への降伏文書に調印した。その戦艦ミズーリは現在、米ハワイ州の真珠湾に停泊したまま記念館として一般公開されている。記者が7月10日(現地時間)に訪れると、艦上は観光客でにぎわっていた。

【動画】日本が降伏文書に調印した戦艦ミズーリ。現在は、一般公開され、甲板は観光客でにぎわっていた=興野優平撮影

 同記念館を運営する非営利団体「戦艦ミズーリ保存協会」に所属するガイドが艦上にいて、申し込むと案内してくれた。英語のほか日本語、中国語、韓国語が話せるガイドもいて、日米の歴史を解説してくれる。

 そのミズーリから数百メートル離れた海面に、赤茶色の戦艦の残骸が顔をのぞかせていた。真珠湾攻撃で沈んだ戦艦アリゾナだ。ガイドのバオアスみどりさん(51)によると、2隻は艦首が向き合うよう配置され、アリゾナが日米戦争の「始まり」を、ミズーリが「終わり」を象徴しているという。

【動画】真珠湾攻撃で沈んだ戦艦アリゾナの真上にたつ慰霊施設。近くにはアリゾナの残骸が海面から顔をのぞかせていた=興野優平撮影

「彼らは夫であり、息子。愛されていた」

 アリゾナの真上には、「パー…

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