学校に行きたくない、生きるのがつらい。夏休み明けの今の時期、そんな悩みを抱える子どもが多くなりがちです。新潟県の中学2年生、小岩ひなたさん(13)も、不登校に苦しんだ経験があります。いま、登校は月1回程度ですが、積極的にやりたいことに打ち込んでいるといいます。当時の苦悩と、前向きになれた理由について振り返ってもらいました。
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小学3年生のある日の朝、布団から出られなくなりました。布団の端を握りしめて「学校に行きたくない」と母に伝えたけど、毎朝のように起こされました。
母は「学校に行った方がいいんじゃない」とか、「みんな行ってるよ」と言いました。双子の姉が手紙をくれて「明日は一緒に行こうね」と伝えてくれたこともありました。
でも、どうしても行きたくなかった。とにかく勉強が嫌だったし、人と関わりたくなかったんです。つらくてイライラして、母に向かって「教科書燃やせ」と叫んだり、母の服をひっぱったりしてしまうこともありました。
止まらなくなった吐き気
たまにしか登校できず、行っ…