川崎市の住宅で行方不明になっていた女性の遺体が見つかり、元交際相手の男がその後、殺人罪などで起訴された事件。行方不明になる前、女性は男からの暴力やつきまといについて繰り返し警察に相談していた。相談を受けてから遺体が見つかるまでの神奈川県警の対応を検証した報告書が4日、公表された。
県警などは、一連の対応が不適切だったとして、関係した警察官ら40人あまりを処分した。警察が関与しながらもストーカー事件が深刻な事態に発展するケースは後を絶たない。どうすればいいのか。専門家たちに聞いた。
被害者支援からみた事件への対応とは
DV被害女性支援に取り組むNPO法人女のスペース・おん代表理事の山崎菊乃さん
今回の県警の対応を検証した報告書には、被害届の取り下げについての言及がある。
経験上、DV被害者が被害届…