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セ・リーグ優勝を決めた阪神の小谷野栄一打撃チーフコーチ=米田怜央撮影

 2年ぶり7度目のセ・リーグ制覇を果たした阪神は今季、ここまでリーグトップの計437点を挙げた。攻撃を支えた一人が、今季から就任した小谷野栄一・1軍打撃チーフコーチ(44)だ。

 コーチを務めるのは、楽天とオリックスに続いて阪神で3球団目になる。同学年の藤川球児監督から、「力になってくれないか」と頼まれた。

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 小谷野コーチは現役時代、チャンスに強い中距離打者だった。

 創価大から、2002年秋のドラフト5位で日本ハムに入団。1年目から1軍戦に出場していたが、06年のシーズン中から嘔吐(おうと)やめまいに悩まされた。

 ひどい時には球場に立つことはおろか、外出すらできない。転んだり、倒れ込んだり、吐いたり……さまざまな症状が出た。

 医師から「パニック障害」と診断された。

 選手生命を脅かすほどの症状…

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