富士山が10日、閉山した。山梨県が初めて登山規制を導入した昨季よりもさらに規制を強化して臨んだ今シーズン。関係者は、夜通しで登る「『弾丸登山』は絶滅したと言っていい」と評価する。一方で、通行料が上がり、ファミリーを含む日本人登山者の姿が減っているとの声も上がる。
10日午後2時、山梨県側の吉田ルート5合目に今季新設された鉄骨ゲートが閉じられた。現地で取材に応じた山梨県の三枝徹・富士山観光振興監は「大きなトラブルもなく無事に閉山できた。ひと安心している」と話した。
山梨県は長年の課題だった「弾丸登山」とオーバーツーリズム対策のため、昨季、登山規制に乗り出した。夜間にゲートを閉鎖して通行料2千円を徴収。「弾丸登山」は激減した。
「軽装登山」対策、レンジャーは?
今シーズンは、「軽装登山」…