Smiley face
写真・図版
ベラルーシの首都ミンスクで2025年9月11日、米代表団の代表と握手するベラルーシのルカシェンコ大統領(右)。ベラルーシ大統領府提供=AP

 ロシアのウクライナ侵攻に協力するベラルーシのルカシェンコ大統領は11日、トランプ米大統領の要請に応える形で、外国人14人を含む52人の釈放を決めた。ロイター通信が伝えた。ロシア独立系メディアによると、ベラルーシの反政権派指導者が含まれているという。米国は見返りに、ベラルーシの国営ベラビア航空に対する制裁の緩和を決めたとしている。

 国営ベルタ通信によると、ルカシェンコ氏は同日、首都ミンスクを訪問した米代表団と会談。トランプ氏の要請に応じ、「釈放された者を引き取る用意があるなら、グローバルな取引をしてみよう」と話した。

 米代表団はベラビア航空への制裁を解除する方針を同氏に伝え、両国の関係改善への意欲を示したという。在リトアニア米国大使館によると、同航空は、米ボーイングを含む保有機材の整備や部品購入が可能になる。

 釈放された52人は、米代表団とリトアニアに向かったが、ベラルーシ独立系メディアは、数人が国境で出国を拒否していると報じた。外国人の国籍は、リトアニアが6人、ラトビアとポーランド、ドイツがそれぞれ2人、フランスと英国が1人ずつで、日本人は含まれなかった。

 ルカシェンコ氏は「欧州最後…

共有