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ポーランドで2025年9月10日、ロシアの無人機(ドローン)がポーランドの領空を侵犯し、一部が北大西洋条約機構(NATO)加盟国の支援を受けたポーランド軍によって撃墜された。その後、破壊された家屋の屋根で作業する消防士=ロイター

 ポーランド軍などが同国領空を侵犯したロシアの複数の無人機(ドローン)を撃墜するという異例の事態を受け、独仏両国が11日、ポーランドの領空防衛に戦闘機を派遣・追加配備すると発表した。一方、ロシアと同盟国のベラルーシは12日から合同軍事演習を実施。北大西洋条約機構(NATO)加盟国とロシア側の間で緊張が高まっている。

 ロシアが2022年にウクライナを侵攻して以降、NATO加盟国のポーランド領空を侵犯したロシアの無人機を撃墜したのは初めて。NATOは「域内でNATOの航空機が潜在的脅威に対応した初の事例」(欧州連合軍最高司令部)とし、重大事案と受け止めている。

 マクロン仏大統領は11日、SNSで「同盟国とともに、ポーランドの領空とNATOの東方防衛に貢献する」として、仏製戦闘機ラファール3機の派遣を決定したと発表した。

 独国防省も同日、ポーランド…

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