国連総会(193カ国)は12日、イスラエルとパレスチナが独立した主権国家として共存する「2国家解決」をめぐり、実現に取り組むことを表明した「ニューヨーク宣言」を支持する文書を採択した。142カ国が賛成し、反対は10カ国、棄権は12カ国にとどまった。
宣言は7月に国連で開かれた国際会議でまとめられた。イスラエル・パレスチナ間の紛争の解決と2国家解決が「国際法にのっとって双方の正当な願いをかなえる唯一の道」と表現。「独立し、主権を有し、経済的に自立した民主主義国家としてのパレスチナ」がイスラエルと共存する状態の実現をめざすとした。
一方で「(イスラム組織)ハマスはガザの支配を終え、武器をパレスチナ自治政府に引き渡さなければならない」といった内容も含まれる。米国はイスラエルとともに反対に回り、宣言を「ハマスへのギフトだ」と非難。「戦闘を終わらせ、永続的な平和をもたらすため、現実世界での努力を続ける」とした。
今月にも会議、イスラエルへの圧力高まる
国連では7月に続き、今月2…