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「2国家解決」の実現に取り組むことを表明した「ニューヨーク宣言」への支持を賛成多数で決めた国連総会=2025年9月12日、米ニューヨークの国連本部、国連提供

 国連総会(193カ国)は12日、イスラエルとパレスチナが独立した主権国家として共存する「2国家解決」をめぐり、実現に取り組むことを表明した「ニューヨーク宣言」を支持する文書を採択した。142カ国が賛成し、反対は10カ国、棄権は12カ国にとどまった。

 宣言は7月に国連で開かれた国際会議でまとめられた。イスラエル・パレスチナ間の紛争の解決と2国家解決が「国際法にのっとって双方の正当な願いをかなえる唯一の道」と表現。「独立し、主権を有し、経済的に自立した民主主義国家としてのパレスチナ」がイスラエルと共存する状態の実現をめざすとした。

 一方で「(イスラム組織)ハマスはガザの支配を終え、武器をパレスチナ自治政府に引き渡さなければならない」といった内容も含まれる。米国はイスラエルとともに反対に回り、宣言を「ハマスへのギフトだ」と非難。「戦闘を終わらせ、永続的な平和をもたらすため、現実世界での努力を続ける」とした。

今月にも会議、イスラエルへの圧力高まる

 国連では7月に続き、今月2…

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