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連合の芳野友子会長

 労働組合の中央組織・連合は17日、10月に2期目の任期満了を迎える芳野友子会長(59)を続投させる人事案を発表した。芳野氏は2021年10月に初の女性会長として就任。物価高などを背景に、今年の春闘では2年連続で5%台となる高水準の賃上げを実現した。

 連合傘下の産業別組織(産別)トップらでつくる「役員推せん委員会」が、芳野氏を推薦することを決め、この日の臨時中央執行委員会に報告した。会長を支える事務局長ポストは、日本教職員組合(日教組)出身の清水秀行氏(66)が退き、電機連合の神保政史会長(58)が就く。

 2人の会長代行については、自治労の石上千博委員長(61)が留任し、退任するUAゼンセン出身の松浦昭彦氏(63)の後任には、同じくUAゼンセンの永島智子会長(56)が新たに就任する。人事案は10月の定期大会で正式に決定する。

 役員推せん委員会の伊藤敏行委員長は会見で、「春闘で2年連続5%台の賃上げを実現する環境を整えたほか、ジェンダー平等の推進や内外への発信力から、会長にふさわしい方だと判断した」などと理由を述べた。

 芳野氏は、ミシンメーカーJ…

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