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関水金属の工場外周を走る軽便鉄道の車両。同社では「関水本線」と呼ぶ=2025年6月21日、埼玉県鶴ケ島市鶴ケ丘、永沼仁撮影
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 線路幅が狭い軽便鉄道の機関車が走る「官民公園」が埼玉県鶴ケ島市に完成して1年以上が経つ。観光の目玉として市の期待は膨らむが、乗車できる機会はふるさと納税の返礼品などのみに限られている。当面「徐行」運転が続きそうだ。

 ピー。汽笛に合わせ、レトロな黄色のディーゼル機関車が、1周約620メートルの線路をゆっくりと走る。白い客車に乗った家族連れたちから、笑顔がこぼれた。

 6月下旬、鉄道模型メーカー「関水金属」(東京都新宿区、ブランド名「カトー」)の鶴ケ丘工場。ふるさと納税の寄付者を対象にしたイベントの最後は、工場外周を巡る乗車体験だった。

 レール幅は762ミリと61…

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