自民党総裁選をめぐり、高市早苗前経済安全保障相(衆院奈良2区)が19日、会見を開き、自身3度目となる立候補を正式に表明した。県内の支援者からは「今度こそ」と、奈良県初の総理総裁誕生へ向けた期待が高まっている。
17日夜、高市氏が代表を務める同党県第二選挙区支部の役員会が斑鳩町で開かれ、約40人が今後の支援活動について話し合った。地元の首長らも参加し、会議後にはため書きを寄せて勝利へ向けた機運を高めた。
並河健・天理市長は「地元の思いを受けて、日本を再び元気にしてほしい」と、高市氏へエールを送った。上田清・大和郡山市長は「伝統を重んじ、信念を持った勉強家。世界が混乱している中で日本の立ち位置をしっかり作ってくれる」と話し、候補者同士の政策論争の中で高市氏への支持が広がることを期待した。
高市氏は2021年、24年の過去2度、総裁選に立候補している。前回選では、県内の党員・党友票の8割近くの支持を集め、他の候補者を圧倒。全体でも初回投票でトップに立ち決選投票まで進んだが、石破茂首相に敗れた。
同支部幹事長の岩田国夫県議は、今回も厳しい戦いになるとの見方を示したうえで、党員票は国会議員の投票にも影響を及ぼす可能性があると強調。「奈良はもちろん、知人を通じて全国の党員に呼びかけていく。党員票で引き離したい」と力を込めた。