
広告大手・電通(現電通グループ)の新入社員だった高橋まつりさん(当時24)が過労自殺して、25日で10年となる。母・幸美さんが24日、記者会見を開き、長時間労働を容認するような風潮に危機感を示し、「過労死を風化させないでほしい」と訴えた。
毎年命日に手記を公開してきた幸美さんは過労死問題の関心の薄れを懸念し、節目のタイミングで会見を開いたという。
過労死など長時間労働による労災認定件数が高止まりしている現状に、幸美さんは「この10年、本当につらかった。それなのに過労死が防止できていない。悲しくて言葉では表現できない」と述べた。
まつりさんの過労自殺を契機の一つに、時間外労働の上限規制を導入した働き方改革関連法が2018年に成立。だが、高市早苗首相が「労働時間規制の緩和検討」を指示するなど見直しの動きが強まる。「過労死が増えている状況で、働き方改革をむしろ後退させるようなことが行われるとしたら、絶対に私たち遺族は受け入れることはできない」と訴えた。
上限規制があるために、残業…















