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イノシシ用の箱わなを軽トラからおろす。手伝いを頼める「隣人」がいないと、できるわけない

記者コラム「多事奏論」 コラムニスト(天草)・近藤康太郎

 猟期真っ最中である。

 寒さ厳しく、吹雪になったりすると、明け方の暗いうちからうずうずする。こんな日に、人は外に出ない。人がいないということは、けものがいるということだ。ハンターチャンス。軽トラも通れないような、捨てられた荒地であるほど、獲物と遭遇する機会は増える。

 逆に、猟場で人に会ったりすると、ぎくりとする。住民であれば驚かせてはいけない。礼を尽くしあいさつする。多くはハンターだ。会いたくないライバル。

 わたしが猟にどはまりしている大きな理由のひとつが、これだ。猟師は人の逆を行く。自分の性に合っていた。

 1日、だれとも口をきかない日が珍しくない。というか、そっちの方が多い。どうしても話し相手がほしいときは、家の近くでえさをやってる野良猫に話す。

 「なんで弾があたらねえんだよ?」

 「おまえがへただからにゃ」

 休日はだれとも話さない、と…

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