
2023年6月に神戸市西区の草むらに捨てられたスーツケースの中から、当時6歳の男児の遺体が見つかった事件は、神戸市が検証報告書を発表し、区と児童相談所の連携不足を指摘した。同様の指摘はこれまでの虐待事例でもされていたが、救えなかった。
児童福祉法は、市区町村は児童の実情の把握などを担い、児相はより専門的な知識が必要な相談に応じたり、市区町村の援助をしたりすると定める。
- 身体のあざ見つけ 何度も訪問した行政 でも救えなかった6歳児の命
「地獄の月にしてやる」児相の手離れた後
報告書は児童虐待防止法に基づくもので、学者などの第三者で構成される検証委員会が調査した。報告書によると、区職員は最後に男児の姿を確認した23年5月1日の翌日、児相に「要保護性が高い」と一時保護の必要性を伝えた。しかし、児相の認識は異なり、虐待対応ではなく家庭からの養護相談という対応にとどまった。
区も、被告らが幼少期に虐待を受けていたことなどをうかがわせる成育歴などの情報を持っていたが、児相には十分伝わっていなかった。
また区は、5月中旬に児相が…





