
中国共産党機関紙の人民日報は23日付でイラン情勢に関する論評記事を掲載し、米国を「ルールの破壊者」などと厳しく批判した。米国とイスラエルによるイラン攻撃に関してこれまで露骨な対米批判の論調はみられなかったが、米軍がホルムズ海峡封鎖を継続するなど緊迫した状況が続く中で、米国に自制を強く求めた形だ。
「鐘声」という署名がついたこの論評記事は、党内の外交姿勢を反映しているとされる。トランプ米大統領の訪中を5月中旬に控えるなか、これまで対米批判に抑制的だった習近平(シーチンピン)指導部の姿勢に今後変化がみられるかが注目される。
論評では米大学教授が提唱した「略奪的覇権」という概念を引用し、同盟国や敵対国から「最大限に利益を吸い上げようとする発想だ」と米国の振る舞いを断じた。高関税政策などを通じた経済的恐喝や主権国家に対する武力行使、領土要求などは、「米国が『力が全てに勝る』という方向へと急速に退化していることを明確に示す」と主張した。
そのうえで、米国が国際ルー…






