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グラフィック・童佳奕

「時をよむ」論説委員室から

 世界、とりわけアジア地域で地殻変動が起きている――。シンガポールで毎年あるアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)に足かけ20年以上、十数回参加し取材してきた。定点観測を通じ、今回ほど、そう感じたことはない。

 この会議は、アジアや米欧の40カ国超の国防相らが一堂に会し、地域・国際情勢について各国の立場を発信し、議論する場だ。東南アジア諸国連合(ASEAN)が、米中双方にどんな視線を向けるのか。地域秩序の変化を占う場でもある。

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アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)が開かれるシャングリラホテル=2026年5月28日、シンガポール

 中国は昨年に続き、国防相の派遣を見送った。その背景を参加者に聞くと、中国の影響力がじわり強まり、何も欧米が主導する安保対話の場を米中の「主戦場」とする必要がなくなったから、との見方が多かった。

 今回は、トランプ関税による混乱に加え、国際法違反との指摘を受ける米国のイラン攻撃後初の会議となった。ASEANにはイスラム教徒が多数を占めるインドネシアやマレーシアなどの国もあり、ホルムズ海峡封鎖によるエネルギー価格上昇や経済への打撃で、米国への視線は厳しい。

 対米不信は、ヘグセス米国防…

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