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街の電器屋さん・シマムラデンキの陳列は家電よりも電球が中心。この日は配送準備でパナソニックのドラム式洗濯機の箱が置かれていた=9月、東京都文京区

現場へ! 家電の指定価格(4)

 今年4月、家電業界に衝撃が走った。

 家電専門店ノジマと日立製作所は、ノジマが日立の家電部門を買収すると発表した。ノジマと日立の子会社・日立グローバルライフソリューションズが約4対1の出資比率で新会社を作り、空調以外の家電部門を継承する。国内で家電の流通側が大手メーカーをのみ込むのは初めてのことだ。

 日立製作所はリーマン・ショック直後の2009年3月期に巨額赤字を出して、事業の選択と集中を進めてきた。ITや鉄道、エネルギーなどに経営資源を集中させ、かつての看板だった家電事業は縮小。テレビの生産・販売から撤退し、残った分野でもラインアップを絞り込んでいる。

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家電専門店ノジマの野島広司社長=9月、東京都港区のノジマ本社

ノジマ社長「案外よい制度」

 ノジマの野島広司社長(75)は9月、記者の取材に対し、「日立はいいものを作っているのに伝え方、宣伝が下手」と言い切った。「モーターに定評があるから掃除機の吸引力は素晴らしい。冷蔵庫は冷却器とファンを、冷蔵室専用と冷凍室・野菜室専用に二つ搭載しているから、冷え方が違う。でも、アピールしないんだね」

 家電業界の現状については「商品価値と無関係に、安さをうたって販売しようとしている」と嘆く。「本来、メーカーはニーズに合った価値ある商品を作る。店はそれを理解して、価値を認めてくれる人に販売すればいい」と指摘。「だから指定価格は案外よい制度だと思う」

 日立に対しては「数字は求めない。その代わり社内でお客様に喜ばれるよう開発競争をしてもらう。そうすれば自然とよい値段がつくようになる」と話す。

 ノジマの前身は相模原市にある「街の電器屋さん」だった。当初は松下電器産業(現パナソニック)の系列店で、後に日立の系列店になった。「日立に大きくしてもらった面もある。だから買収は恩返しの意味もある」

「ドラム式洗濯機や食洗機がよく出る」

 東京都文京区の住宅街にある…

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