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大学の計画について説明する設立基金の井上博成代表理事=2024年5月14日、岐阜県高山市江名子町、荻野好弘撮影
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 岐阜県飛驒市に4年制私立大学の開設をめざす一般社団法人「CoIU(コーアイユー)設立基金」(同市)は14日、市内の工場跡地に校舎を建てる構想を変更し、JR飛驒古川駅東側に建設される予定の複合施設に入居し、周辺の古民家も活用する計画を発表した。校舎建設費が多くを占めていた初期費用を削減し、2026年4年の開学に向けて計画を進めるという。

 設立基金の井上博成代表理事が記者会見し、飛驒地方初となる4年制大学の仮称「Co(コー)-Innovation(イノベーション) University(ユニバーシティ)」(CoIU)の新計画を説明した。

 飛驒古川駅東側では、地元企業が住宅資材会社の敷地などに、全天候型の遊び場や温浴施設などでつくる複合施設を、大阪・関西万博会場デザインプロデューサーで建築家の藤本壮介さんの設計で建てる予定。

 CoIUはこの施設の一部を借り、「共創学部」(1学年の定員120人)のキャンパスを置く。駅周辺の古民家や料理旅館だった建物もリノベーションして講義室や事務室などで活用する。

 校舎を新築した場合にかかる約51億円の事業費が12億円ほどで済み、飛驒市への企業版ふるさと納税など、主に寄付によって調達のめどは立っているという。

 井上代表理事は「まち全体で…

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