3月の大統領選を勝利で飾ったロシアのプーチン大統領(71)が今月、通算5期目の任期をスタートさせました。政権を担う閣僚らの人事も固まりましたが、ウクライナ侵攻が続く中、国防相だったショイグ氏(68)が交代になるなど、異例ともとれる動きがみられます。プーチン氏の狙いはどこにあるのか。慶応大の大串敦教授(ロシア政治)に聞きました。
- プーチン氏、国防相らの交代決断 側近を解任、その息子を副首相に
――ショイグ氏が交代させられ、国家安全保障会議書記とする人事が発表されました。
率直に驚きました。戦争をやっている最中に国防相を代えるというのは普通ではないことです。
国防相交代は降格人事か
――ショイグ氏とはどのような人物ですか。
モンゴルと国境を接するロシ…