Smiley face
交流イベントの舞台で踊った参加者たち=2024年5月12日、東京都葛飾区、吉本美奈子撮影
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 東京都葛飾区に「リトルエチオピア」というレストランがある。区内には、東京23区で最も多いエチオピア人が住む。政治的弾圧を恐れて来日した人もいる。店を切り盛りする夫妻は「エチオピア人と日本人をつなぐ場を作りたい」と話す。

 12日夜、住宅街の一角にあるコミュニティセンター。エチオピアの伝統的な衣装を着た人たちが続々と集まってきた。この日は日本人との「交流会」。軽快な音楽に合わせて踊り、クレープのように薄く焼いたエチオピアの家庭料理「インジェラ」や、カレーのような「ワット」をともに囲んだ。

 周囲に促され、舞台に上がったエフレム・ハイレさん(44)が笑顔でステップを踏むと、次第に輪が広がっていった。

エチオピアと日本つなぐレストラン

 エフレムさん夫妻が2016年に開いた店は、荒川沿いにある京成電鉄「四ツ木駅」を降り、徒歩数分の場所にある。店内は緑・黄・赤の三色旗やアフリカの風景を描いた絵で彩られ、独特の酸味が利いた本場のワットを目当てに訪れるエチオピア人や、地元の日本人客らでにぎわう。

 日本で生まれた長女のベタニアンさん(11)と長男のキルスさん(5)は、エチオピアの言葉を話せない。「今はもう、エチオピアよりこの町でのつながりの方が多い。子どもと一緒にここで暮らしていきたい」。エフレムさんは力を込める。

 背景には、エチオピアの不安…

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