【動画】頼清徳氏が台湾新総統に就任=藤原伸雄撮影
台湾で20日、中国が「独立派」と警戒する民進党の頼清徳(ライチントー)氏が新たな総統に就任した。頼氏は就任演説で、中国を名指しで批判。蔡英文(ツァイインウェン)政権の「現状維持」路線を引き継ぎながらも、中台統一を志向する中国の習近平(シーチンピン)政権に対して、対等な関係を目指す民進党政権の主張を強く打ち出すものとなった。
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「中国の主張を全面的に受け入れ、(台湾の)主権を放棄したとしても、中国の台湾を併呑(へいどん)する企てが消えることはない」
同日午前11時(日本時間正午)すぎに始まった就任演説。会場に駆けつけた約2万人の支持者らを前に、頼氏は中国への警戒を呼びかけた。演説の合間には拍手や声援がわいた。
今回の演説による対話への影響は
演説の焦点の一つが、中台が…