富士山を望む街中に現れた長さ20メートル、高さ2・5メートルの巨大な黒い幕――。「映えスポット」として訪日客に人気のコンビニエンスストア前で、撮影を防ぐための工事が21日完了した。海外メディアを含め、多くの人が作業を見守る中、町が下した苦渋の決断への理解と困惑が広がった。
21日午前8時ごろ。山梨県富士河口湖町の「ローソン河口湖駅前店」の道路を挟んで反対側の幅約1メートルの歩道で、目隠しの幕を設置する工事が始まった。
作業員たちは電動工具の音を響かせながら、金具をポールに付け、ビニール製の黒い幕を取り付けた。作業が完了したのは午前11時すぎ。歩道から店側を向くと、店舗はうっすらと幕から透けてみえたものの、映えた写真を撮ることはできない状態となった。
「グッドアイデア」と理解示す人も
コンビニの駐車場にいた米ニ…