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ロシア・シベリアの森林火災。煙がはうように地面を覆う=2006年1月27日、橋本弦撮影

 ロシア・シベリアで大規模な森林火災が増えると、日本でも大気汚染による死者が増え、経済損失が出るなどとするシミュレーション評価を、北大、東大、九大などの研究チームが発表した。論文は科学誌「アースズ・フューチャー」に掲載された。

 温暖化による干ばつなどの影響で、世界各地で森林火災が広がっていることから、研究チームはシベリア森林火災が増えた場合の気候や健康、経済に与える影響を気候モデルを使って解析した。

 それによると、地域や気候条件でばらつきはあるものの、火災発生域や風下地域では、大気中の浮遊微粒子が増えることで冷却効果がみられる一方、東アジアの国々では大気汚染で死亡者数の増加や経済損失の可能性がみられたという。

 シベリア森林火災の規模が2…

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